発電所と製鉄は関係ないように思うかもしれませんが、今回紹介する栗橋発電所は製鉄所が電力需要の増大に備えて作ったものです。
栗橋発電所
大正7(1918)年製鉄所が電力需要の増大に備えて釜石周辺のほとんどの河川の水量を調査し、この地に着工した。土木・機械・電気などの工事を全て製鉄所が自前で行った。大正12(1923)年4月竣工したが事業不況のため、竣工とともに盛岡電気工業㈱に譲渡した。
鷲の滝発電所

釜石電灯㈱が電力事業拡大のため、栗橋発電所の上流に着工した。合併した盛岡電気工業㈱によって大正12(1923)年竣工した。
橋野発電所
盛岡電灯㈱(盛岡電気工業㈱が改称)が需要増大に備え栗橋発電所と鷲の滝発電所のほぼ中間に昭和4(1929)年7月竣工した。

当時のものと思われる水圧管が残っていました。
これら3つの発電所は現在も稼動していて東北電力㈱宮古技術センターから遠方監視制御により運転されている。
釜石の発電の歴史はこれが最初ではなく、栗橋発電所竣工の10年前の大正2(1913)年に竣工した釜石瓦斯力発電所が最初だった。
明治45(1912)年4月に澤田権左衛門ら12名が発起人となり、釜石電灯株式会社(社長:横山久太郎、専務:澤田権左衛門)を設立し、釜石瓦斯力発電所を現在の消防署付近に建設し大正2(1913)年7月10日、田中製鐵所鈴子本工場、社宅および釜石町内の1,798戸に供給したのが発電の始まりだった。
釜石瓦斯力発電所は出力が68.4KWと水力の10分の1ほどの発電量だった。
参考資料 鉄の講座Vol.4「鉄の周辺史 -発電史・交通史について-」(近代製鉄150周年実行委員会)
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